HSPとは?特徴と向き合い方を知り、悩みを軽減しよう

2022年5月19日

「周りのことが気になって集中できない」「職場の人の顔色や評価を常に気にしてしまう」
これによって、勤務時間中過度にストレスを感じてしまい、

「あぁ...仕事行きたくないな...」

と思ってしまうこと、ありませんか?
その悩みは、もしかしたら「HSPの持つ特徴」が関係しているかもしれません。

私自身も同じ悩みを抱えていたのですが、
「HSPとは何か?」を知り、「自分の性格・特性」を理解することによって、
より前向きに充実した日々を送れるようになりました。

この記事では、「HSPとはなにか」「HSPによる悩みとはどういったものか」を紹介しています。
ぜひこれらを理解して、今抱えている悩みを少しでも軽減できるようにしていきましょう。

HSPとは?

HSPとは「Highly Sensitive Person」の頭文字をとったもので、
日本語に直訳すると「非常に敏感な人」という意味の言葉です。

ではいったい「何に対して敏感」なのか?
まず知っておきたいのは、心理学における環境感受性という概念です。
これは「環境からの刺激や影響の受け方、感受性には個人差がある」というものであり、
HSPとはこの環境感受性が高い人たちのことを指します。

HSPの特徴4つ

HSPには、「DOES(ダズ)」と呼ばれる4つの特徴があると言われています。

じっくり深く考える(Depth of processing)

物事を深く考える傾向があります。
1つの物事に対して深堀りして調べたり、じっくりと思考を巡らせることができます。

外部からの刺激を受けやすい(Overstimulation)

周りの刺激に対して強く反応します。
一度刺激を受けるとそこに意識が集中してしまうため、非常に疲れやすい傾向があります。

共感力が高い(Empathy and emotional responsiveness)

相手に対して深く共感することができます。
ただ、その共感力の高さゆえに、感情移入しすぎたり、他人の気持ちに流されやすい一面を持ちます。

気づきやすさ(Sensitivity to subtleties)

物音、光、においなど、細かなことに気づきやすい特徴があります。
またそれは、他の人の表情や声色の変化にも当てはまります。

HSPの人が抱えやすい悩み

そんな4つの特徴を持つHSPの人は、こんな悩みを抱えることが多いです。

  • 相手の何気ない言動がずっと後まで気になってしまう
  • 他人の顔色ばかり窺ってしまう
  • 周りの会話が耳に入ると、そちらに意識が集中してしまう
  • 色々なことにすぐ気づいてしまい、気疲れする
  • マルチタスクや、急ぎのタスクが入ると焦ってしまう
  • 完璧にやらなければと思い時間がかかる

上に挙げたのはあくまでも一例ですが、どれも根本的にはHSPの特性が起因するものです。

HSPとの向き合い方

自分の性格を受け入れることが大切

まずはHSPの特徴を理解し、
「自分の抱える悩みはHSPの特性が引き起こしているものなんだ」と、
自分の性格を受け入れることが何よりも大切です。

私自身も、ここで挙げた悩みにずっと苦しんできました。

「どうしてこんなに苦しまなくてはいけないんだろう」
「他の人は何事もなく過ごせているのに、どうして自分はこんなことで悩んでいるんだろう」

と、自分に失望することも数え切れないほどありました。

しかしHSPという概念を知り、その特性を理解していくにつれ、

「あぁ、自分の悩みはこれが関係していたんだ」

という、長年抱えていた胸のつかえが下りたような、そんな感覚がありました。

それからは、

  • 周りの音が気にならないよう、作業中はイヤホンをする
  • 自分のペースで働ける業種、勤務形態(フリーランス)に変える

といったことを行い、少しずつ快適に過ごせる時間を増やすことができています。

まとめ: HSPと上手く付き合い、自分にとって心地良い時間を増やそう

「HSPの持つ特徴」と、その上での「HSPとの向き合い方」を紹介しました。

自分の抱えている悩みが「HSPの特徴」によるものであることを知ると、
「ストレスを減らすためにはどうすればいいだろう」というのを考えやすくなります。
自分に合った対処法を見つけ、心地良い時間を増やせるようにしていきましょう。